大気中で観測可能な深紫外領域で2次光が発生するように2台のアンジュレータをそれぞれ水平偏光、垂直偏光で動作させて干渉光を生成し、カメラで光学像を観測する実験を行った。バンチャ電磁石で干渉位相を制御しながら、偏光度分布の測定を行い、反転した光渦の重ね合わせを示す偏光分布の観測に成功した。偏光子を通した光の回折像から特異点を観測する実験を行ったが、光渦の抽出には至っていない。 一方、干渉位相を変化させることで、ラジアル偏光と呼ばれる軸周りに偏光ベクトルが径方向に分布するベクトルビームの発生に成功した。 本研究は自然科学研究機構分子科学研究所の低エミッタンス蓄積リングUVSOR-IIIを用いて実施した。
|