研究課題/領域番号 |
18K18312
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
今泉 博子 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 助教 (20746656)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 植物工場 / 子ども / 地域交流 / ワークショップ |
研究実績の概要 |
本年もコロナ禍の影響で現地出張ができず、これまでの対象地である宮城県での研究を中断した。 そこで本年は、大学周辺地域である墨田区京島地区を対象に、親子向けの植物工場栽培ワークショップを実施した。ワークショップは週1回1時間を5週にわたり行い、これを2回繰り返した。内容は、小学校低学年までの子どもが親と一緒に水耕栽培を学び、最終週の収穫の際に、収穫物の一部を近隣の商店街店舗へ提供し交流するというものである。これまでの研究成果を活かし、子どもたちが収穫物を店舗に提供するという目標に向かっていることを意識できるよう、毎週の栽培時に目標を意識できるようなツールおよびプログラムを用意して行った。ワークショップでは、運営者2~3名で、1・2回目ともに2組の親子が参加し、それぞれの回で3店舗への収穫物提供を行った。各店舗に対し20g程度の香味野菜の提供となり、収穫量としてはささやかなものであったが、各店舗がSNSを通して本ワークショップについて発信し、店舗の魅力をアピールするための話題として活用する様子が見られた。また、親子側でも、ワークショップ後に店舗に訪れたという報告があり、地域交流プログラムとしての可能性が感じられた。 課題としては、参加人数が少ないこと、収穫量が少ないことが挙げられ、今後は広報の方法と栽培方法などについて見直す必要がある。参加人数が増えた場合は、現在の運営人数で内容を伝えていくための会場レイアウトやグラフィックツールについて、より適切なものへと改善していく必要がある。 今後、このような取り組みが地域に根付くよう、プログラムをさらに具体的なものへと構築していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で現地への出張ができないため。
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今後の研究の推進方策 |
中断が長引き、対象地との交流が途切れたために、現地での実施が困難になってきている状況である。 昨年度同様、対象地域を変更してテーマに沿った研究を実施する。 また、これまでに得られた成果を発表できる形にまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響で出張が行えなかったため次年度使用額が生じた。 次年度はコロナ禍による研究期間延長の最終年度であるため、全て使用する。当初出張先としていた宮城県の対象地との関係が薄れてしまっているため、今年度実施した墨田区での調査を継続し、研究をまとめる。研究費は、墨田区への交通費や、調査にあたり必要となる植物工場の制作に使用する。
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