明治期以降日本に導入された西洋農法を基盤とし、現在も経営が続いている歴史的農畜産業施設群を対象として、当該施設の歴史的変遷や社会背景の整理、空間・施設の構成要因の把握、運営実態などに関する実地調査、ヒアリング調査、資料蒐集調査を実施した。 各種調査を通して得られた情報を分析し、歴史的農畜産業施設が位置する自治体を含めた周辺地域の土地利用変遷が、当該産業施設の景観形成にどのような影響を与えているか、また地域社会・地域生活にどのような影響を与えているか、地域特性に根ざした景観価値を考察する上で必要な基礎的情報を得ることができた。
|