自身のリスクを認識し地域住民間のリスクの違いを共有・相互理解することを目的とする水害リスクコミュニケーションサイトを構築した。その内容は、地域住民を対象に行った調査結果である、大雨・洪水・土砂崩れや崖崩れ・強風・地震・津波などの自然災害それぞれのへの不安感や、災害に関する情報理解力・災害時の判断力・災害時の行動力といった自身の災害対応力への不安感、災害時のライフライン・避難生活・避難所利用・経済力といったインフラへの不安感についての自己評価の値を可視化したものである。また、調査結果の表示方法として、年齢・性別・土地勘の程度・自宅の階数・同居の高齢者数・同居の幼児数・同居の要配慮者数・自身の健康状態や体力の程度・運動能力の程度・介助の必要度といった属性毎に比較できるものとした。さらに、属性情報を任意の複数組み合わせて結果を表示することができる動的な機能を備えたことで、サイトの利用者が自身の立場にあてはめて他者の結果と比較したり、他者の立場や不安感を想定したりすることができるものとなったといえる。
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