住まいの屋外空間において、生活を営むうえで行われる日常における農業や商業など生業に関わる利用、年中行事や冠婚葬祭などの非日常的な利用に対応した空間を生活者がデザインしていることが調査及び文献より確認できた。住まいに対して実測調査及び聞き取り調査を行うことで、そのデザインプロセスの検証を行なった。デザイン学の知見から、デザインするときに考える基本的な3つの問題を「道具(対象)」、「かかわり合い(interactions)」、「人間(外部環境)」としているが、住まいの屋外空間における生活者のデザインについては、「かかわり合い」の詳細として、地域性、時代性、利用、思想などがあげられると予想できた。
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