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2023 年度 実績報告書

バーチャルによる浪江町のふるさと再生とコミュニティーの形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18326
研究機関東京大学

研究代表者

佐々木 加奈子  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特別研究員 (80782044)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード避難者 / 浪江町 / 記憶継承 / バーチャル / 写真
研究実績の概要

全国散り散りになった原発避難者は, 避難者であるというスティグマによって口を閉ざし, 孤立した状況下で生活をおくっている。 震災前の町の様子や思い 出は語られなくなり, 町自体が消滅したかのようになってしまった。次世代に向けた地域の記憶や文化の継承は危機的状況である。 この状況を改善するために は,避難者の語りを積極的に引き出し, アーカイブできるシステムが必要である。本研究では、バーチャルコミュニケーションを原発避難者のスティグマ解放と 地域記憶継承問題のために,浪江町民がどこからでも参加でき, 心の拠り所となる ようなバーチャルコミュニティー形成モデルを開発し,第三者も利用閲覧可 能な新しいタイプのアーカイブシステムを構築することを目指している。
総括として、毎日どこでも誰でも投稿が可能な「ナミエノジカン」というデジタルカレンダーを制作した。このカレンダーは写真と物語を同時に投稿できるものである。最終年度はこの365日間綴られたオンラインプロジェクトを本にまとめた。社会学者、アートキュレーターの方々にも記憶をお願いした。完成した本は、浪江町や、これまでお世話になった方々に配布した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] How storytelling through the use of avatars could help Fukushima evacuees express themselves: digital archive for people in the diaspora2024

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Kanako
    • 雑誌名

      Medicine, Conflict and Survival

      巻: 40 ページ: 28~43

    • DOI

      10.1080/13623699.2024.2306458

    • 査読あり
  • [備考] 「ナミエノジカン」報告書

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公開日: 2024-12-25  

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