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2020 年度 実績報告書

書架注視行動の特徴と影響要因に基づく情報ディスプレイとしての書架デザインの検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K18335
研究機関同志社大学

研究代表者

佐藤 翔  同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (90707168)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード書架 / ブラウジング / 視線追尾 / 公共図書館 / 貸出回数
研究実績の概要

本研究課題は、ディスプレイとしての書架デザインに必要な要素を明らかにするとともに、既存の図書館空間のあり方を再検討することを目的に、図書館・書架環境における視線追尾等の実験を繰り返していくものである。2020年度はCOVID-19感染拡大の影響もあり、図書館における視線追尾実験を実施することがかなわなかった。そこですでに実施済みの分析結果の論文投稿と、視点を変えた書架デザインに関する分析を実施した。
(1)神奈川県海老名市で実施した実験の結果をとりまとめた論文を、英文誌『Library Management』に投稿し、査読を経て受理された。
(2)愛知県豊橋市で実施した実験の結果をとりまとめた論文を、和文誌『日本図書館情報学会誌』に投稿し、査読を経て受理された。(1)、(2)の論文にまとめた2つの実験の結果から、デザイン性が大きく異なる(館内の視認性が低い・狭い)図書館において、ほぼ共通する結果(書架下段は見られず、上段に視線が集中する)が得られたことから、図書館や書架のデザインに関わらず、上段に視線が集中する傾向は一般化可能であると考えられる。
(3)愛知県田原市中央図書館の書架の撮影データを用い、書架上の図書の位置を特定し、貸出回数との関連の分析環境を整えた。現在、書架上の位置特定作業まで完了しており、貸出回数との照合・論文投稿は2021年度以降に進めていく予定である。
(4)新たな書架の要素として、書架上の図書の色の偏り(分野によって図書の色に偏りがあるのではないか、という仮説)があると考え、同じく田原市中央図書館の書架撮影データを用いて分析を進めた。しかしこれについては分類と図書の色の間に、そこまで明確な関連性は確認できなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Impact of bookshelf locations using eye-tracking methodology2020

    • 著者名/発表者名
      Sato Sho、Eto Yukari、Iwaki Kotomi、Oyanagi Tadashi、Yasuma Yu
    • 雑誌名

      Library Management

      巻: 41 ページ: 617~629

    • DOI

      10.1108/lm-04-2020-0063

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 図書の書架上の位置が利用者の注視時間に与える影響2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤 翔、伊藤 弘道
    • 雑誌名

      日本図書館情報学会誌

      巻: 66 ページ: 55~68

    • DOI

      10.20651/jslis.66.2_55

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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