本手法では,内腔の背面に設置したフィルムセンサによって接触圧力を直接的に検出することが可能である.軟材料に力が作用すると大きな変形を伴うため,センサ自体の変形の影響が無視できなくなると考えられるが,近年では銀ナノインクや金属繊維などのストレッチャブルな導電材料の開発が活発に行われており,これらの導電材料を利用することでフレキシブルかつストレッチャブルな圧力センサを作製できる可能性がある.内腔に作用する圧力分布を定量的に検出できるモデル血管は血管壁に作用するであろう負荷を評価でき,医師の手術トレーニングやカテーテルデバイス開発時の力学評価に有用だと期待できる.
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