本研究では核磁気共鳴画像法(MRI)における増強効果と血流ストレスの結び付けを行うため、増強効果が見られた小型~中型動脈瘤について画像解析および数値流体力学解析(CFD)を行った。特に10年のフォローアップを行ったケースでは、ブレブ発生位置に炎症が見られ、ブレブ方向への動脈瘤伸張が見られた。より大規模な患者群に解析を適用するため、深層学習ネットワークを構築し、血管形状から直接流れ場を推定するシステムを構築した。本システムを使うことでCFDを行うより大幅に血流解析速度が向上し、より大規模な患者群に対して血流解析を行い、動脈瘤の発生・進展・破裂に関する血流パラメータの統計解析を行える可能性を得た。
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