研究課題
若手研究
本研究では、疾病関連細菌を電気化学的に迅速に検出する小型診断デバイスを作製し、臨床医療の現場においてその場診断可能な細菌カウンティングシステムを開発することを目的とし、患者の体液サンプルに存在する細菌と同程度の大きさを有するセンサ電極を微細加工技術により集積化後、細菌特異的な抗体をセンサ上に固定化し、細菌を電気化学的に検出するセンサチップを作製した。
電気化学
細菌検出技術は医療、生命科学、食品、環境など、幅広い分野において必要不可欠な技術である。細菌同定技術は開発から30年以上経過しているPolymerase chain reaction (PCR)に依存しているのが現状で、新たな検出原理の探求が滞っている。本研究では、微細センサの作りこみによる構造最適化と特異検出を実現する機能化センサ表面の構築の両方からアプローチするという新しい方法論により、高速細菌検出を検討することに学術的意義がある。