本研究では、宇宙ガンマ線観測用検出器であるCdTe半導体検出器を応用することで小動物用SPECT装置を開発し、本装置を用いて生体内の組織内微小環境の可視化を可能にする多核種in-vivoイメージング技術の確立を目指した。ハードウェアだけでなく、3次元画像再構成アルゴリズムとして実測システムレスポンスを組み込んだML-EM法の開発を行っており、それらを用いてファントム撮像実験を行った結果、少なくとも350um以上の空間分解能が実現できることが確認できた。また、複数核種を投与したマウスに対して撮像実験を行うことによって多核種in-vivoイメージングが実現できていることを確認した。
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