研究課題
若手研究
冠動脈疾患治療の一つである経皮的冠動脈形成術において、再狭窄を防ぐ目的で薬剤溶出バルーンが用いられている。現状のバルーンの問題点は、大半の薬剤が血液中に漏出してしまうことである。一方で、光を併用した我々の提案システムの実現により、患部まで薬剤を確実に運び、患部でのみ薬剤を放出することが可能になる。本研究期間において、医療用バルーンと同素材の粒子を用いた概念実証を行い、保持能力、on/off制御能に優れていることを確認した。
バイオマテリアル
冠動脈疾患治療に向けた内科的療法として、体内に異物を残さない薬剤溶出バルーン(DEB)が注目されており、問題視されている薬剤漏出の解決はDEBの安全的な使用を可能にする。また、冠動脈のみならず、従来治療が困難とされてきた狭窄箇所への応用が期待できる。