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2020 年度 実施状況報告書

レドックスイメージングによる病態解明を目的としたNASH非侵襲的診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K18399
研究機関日本医科大学

研究代表者

中田 亮輔  日本医科大学, 医学部, 助教 (70614759)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードレドックス / NASH / NAFLD / 肝臓
研究実績の概要

本研究では生体内レドックス状態を動的核偏極磁気共鳴画像(DNP-MRI)を用いて評価し、非アルコール性脂肪肝疾患/非アルコール性脂肪肝炎(NAFLD/NASH)の病態発症、進展を正確に診断するための技術開発を目的としている。2019年度はその病態進行に伴い、生体内レドックス状態に変化が生じるメカニズムを解明するために、詳細な検討を行った。その結果、in vivo DNP-MRIで検出されたレドックス状態の変化が肝細胞レベルでも同様の変化が生じていることが確認され、統計解析の結果、病態モデルマウスの病態進行ならびにin vivo DNP-MRIで得られた結果と相関性が認められることを示すことができた。さらに、前年度より予定していたミトコンドリア機能異常に関連したNAFLD/NASHの病態発現の原因を解明するため、病態モデルの肝臓からミトコンドリアを抽出し、それ自体のレドックス状態について評価を行った。その結果、病態モデルから抽出されたミトコンドリアはX-band EPRを用いてレドックス状態を評価したところ、通常モデルと比較してCmPのラジカルプローブの代謝速度が減少する結果が得られ、病態進行によりミトコンドリア自体のレドックス状態に変化が生じていることが明らかになった。2020年度は、NAFLD/NASHの病態発現の原因として細胞内のミトコンドリアに機能異常が生じていることが示唆されているが、ミトコンドリア自体のレドックス状態についても肝細胞から単離したミトコンドリアを用いて評価を行った。電子伝達系に関連した基質の有無やKCN存在下でのミトコンドリアレドックス代謝に関する評価をおこない、電子伝達系の活性とレドックス代謝の相関性がしめされ、病態発現時にはミトコンドリア電子伝達系に機能異常がおこりレドックス代謝に影響を与えていることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19感染の影響により試薬や実験動物の準備に遅れが生じたため。

今後の研究の推進方策

本年度は試薬や実験動物の入手の遅れを想定しつつ実験計画を立て、研究成果をオンラインでの学会発表や論文発表を中心に行なっていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染の広がりにより実験試薬、実験動物の入手が遅れたため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肥満外科治療の導入プロジェクトと初期症例の治療効果の検討2020

    • 著者名/発表者名
      中田亮輔
    • 学会等名
      第75回日本消化器外科学会総会

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公開日: 2021-12-27  

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