研究課題
若手研究
期間全体を通して超音波照射によるバイオフィルム形成阻害効果を確認した。6穴wellにおいて、照射強度が10-20mW/cm^2 の非常に弱い強度でも、形成阻害効果を確認することができた。形成阻害にもっとも有用なパラメーターはDuty比とPRTである可能性がしめされた。カテーテル内腔・外壁への照射効果も検討した。
超音波医学 院内感染対策
病院内では、体内にカテーテルを挿入して治療を行うことも少なくない。このカテーテルに細菌が感染して発症する「カテーテル関連血流感染症」は治療が難しい感染症のひとつであり、発症すれば入院期間の延長や医療費増加にかかわる。また、カテーテルに細菌が感染しバイオフィルムを形成するとさらに治療は難しくなる。本研究は、超音波照射による細菌のバイオフィルム形成阻害効果を検討することによって、このカテーテル関連血流感染症の予防・治療に役立てようとするものである。