付け爪型心拍センサは爪には汗腺、感覚神経がないことに着目した装着感のないウェアラブルデバイスである。これまでに計測系の電力消費が多く、付け爪サイズの電池では数時間しか計測できないことや、体動由来の外乱が重畳し、安定した脈波計測ができないことが課題として残されていた。本研究では、爪表面に存在する微小ひずみを爪に貼り付けた圧電フィルムにより電気信号に変換することで、センサ素子への電力供給なしに、脈波を取得できることを示した。また、計測回路、無線通信回路、電池を内蔵したプロトタイプを開発し、8日間の連続計測に成功した。
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