研究課題/領域番号 |
18K18418
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
駒澤 伸泰 大阪医科大学, 医学部, 講師 (20529226)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 赤外線 / 気道 / 救急 / シミュレーション |
研究実績の概要 |
本研究は、救急および周術期医療現場における緊急気道確保の問題点に対し、シミュレーターを用いた気道管理困難モデルを用いた赤外線イメージング機能の網羅的評価である。臨床現場における気道管理困難評価における赤外線イメージング技術の応用を行い、赤外線技術の緊急気道評価への臨床応用を確立させることを目標としている。前年度に引き続き「赤外線イメージングによる気道評価」と「気道管理困難」の関連性について臨床での観察研究を継続的に行っている。 1.気道診察時における従来の気道管理予測法である下顎の大きさや開口度と、体外からの赤外線イメージングによる気道評価の関連を評価した。視野改善度の評価は、画像解析ソフトを用い、数値的に評価しているが、3次元画像であることと、距離測定時のバイアス処理の問題解決に取り組んでいる。 2.今年度、前年度で行った気道管理モデルと同様に、気管入口部である声門視認度の指標であるCormack分類やPOGOスコアに加え、気道確保者による主観的な難易度評価も行っている。通常気道モデルだけではなく困難気道管理困難モデルでも評価を継続したい。 3.換気指標に関しては、呼気・吸気の温度差の干渉もあり難しいと感じた。 新型コロナウイルスパンデミックの影響を受け、実臨床での評価・計測が著しく障害された。ワクチン接種済健常人等に対し、十分な感染防護を施し、最終年度を進めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスパンデミックの影響を受け、臨床現場での評価が難しくなった。医学教育センターの遠隔整備等で時間が確保できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果の臨床評価との整合性を評価するために、健常者における赤外線測定データと実測データの相関を評価していきたい。正確性を期すために手動測定でなく、コンピューター等を用いた測定を進めたい。次年度中に、赤外線イメージングの気道管理への評価の基本的な位置づけだけは報告できるようにしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスパンデミックの影響を受け、臨床での研究を進めることが困難であり、研究が遅れたため、期間延長を行い、研究費を次年度使用することとなった。次年度は画像データ保存だけでなく解析が必要であり、PC関連用品等に使用する予定である。
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