宿主植物の進化系統が作物の根に生息する細菌と真菌群集組成に与える影響を調べるために,分類群の異なる20科の異なる作物の種子を同一の土壌を含むポットに播種し、8週間成長させた後に,根のDNAを抽出し、Illumina,Miseqで細菌および真菌の群集組成を調べた。作物の進化系統距離と細菌の群集組成の間に有意なマンテル相関が検出されたが,真菌には認められなかった。 宿主植物の系統発生の影響は、ベータプロテオバクテリアやクロロフレクサスなどの特定の細菌系統によるものであった。 この結果は、被子植物の進化が根の細菌群集の構成に重要な寄与をしていることを示している。
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