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2019 年度 研究成果報告書

メガバンクデータを活用した発癌に関与する苦味受容体と解毒酵素の遺伝子多型解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K18442
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 超高齢社会研究
研究機関東北大学

研究代表者

駒井 三千夫  東北大学, 農学研究科, 名誉教授 (80143022)

研究分担者 白川 仁  東北大学, 農学研究科, 教授 (40206280)
八巻 美智子  東北生活文化大学, 家政学部, 講師 (50382677)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
キーワード苦味受容体TAS2R38 / 解毒酵素X, Y / ヒト遺伝子多型 / 発がんリスク研究 / メガバンクデータ / 食習慣調査
研究成果の概要

東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)の登録者約2000人規模のデータを利用して、苦味受容体の遺伝子多型と、食物や飲料の嗜好性のアンケート調査データに記載された食習慣との関連性について解析した。その結果、先ず全被験者中で0.78%の頻度で苦味受容体TAS2R38のminor allele保有者がいることがわかった。また、この遺伝子のmajor alleleであるAVI/AVI, AVI/PAV, PAV/PAV型の違いによる、BMIや植物・飲料の摂取頻度、等の指標について解析したところ、三つの遺伝子型の被験者でBMIは全く関連性がなかったが、お酒の嗜好性で有意に異なる結果が得られた。

自由記述の分野

食品科学・栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ブロッコリー等のアブラナ科植物の摂取量が少ない被験者集団で各種の発癌率が高いという多くのヒト疫学データが、この研究のヒントになっている。アブラナ科植物には、イソチオシアネート類等の解毒に有利に働く代謝物が含まれている。発想の一つは、①アブラナ科植物に含まれる「イソチオシアネート類」の苦味を強く感じすぎる集団があって摂取量が少なくなっている可能性があり、もう一つは②アブラナ科植物の成分を代謝する酵素の遺伝子多型による違いが摂取量を規定している可能性がある。これらの機構の一部を解明できたため、生活習慣病や癌等の疾病防御の栄養指導ができる社会的意義も大きい。現在、②の解毒酵素の解析を継続中である。

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公開日: 2021-02-19  

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