研究課題/領域番号 |
18K18447
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60240355)
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研究分担者 |
村木 重之 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (40401070)
岡 敬之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60401064)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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キーワード | well-being / 介護予防 / 高齢者の自立 / 危険因子 / アセスメント方法 / 精神的健康 |
研究成果の概要 |
我々が2005年に開始し追跡している大規模住民コホートROADスタディでは、well-beingの一つのドメインとしての精神的健康について、地域住民における実態と関連因子を解明した。対象者2,686人(男性838人、女性1,848人)のWHO-5問診票粗点(満点25点)の平均は、総数18.1(標準偏差5.2)、男性18.4(5.1)、女性17.9(5.2)であった(男性>女性、p<0.05)。粗点が13点未満である場合を精神的健康状態が低いと定義したところ、歩行速度が早いこと、握力が高いことは精神的不健康のリスクを下げていることがわかった。精神的健康の推移と要介護との関連についても解析した。
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自由記述の分野 |
予防医学、疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
WHOによると、健康とは身体的のみならず、精神的、そして社会的なwell-being すべてを含む状態と定義されている。しかし高齢者の「well-being」の実態の解明は進んでいない。 本研究の結果より、精神的well-beingの実態や、精神的健康の維持には身体的健康、特に歩行や筋力などの身体的パフォーマンス機能が影響を及ぼしていることがわかった。さらにwell-beingの推移や要介護への影響を明らかにすることができた。今後さらに検討を進め適切なアセスメント方法を開発することにより、高齢者のQOLの維持増進に貢献する。本研究成果の一部は2020年第79回日本公衆衛生学会にて報告した。
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