研究課題/領域番号 |
18K18458
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
石原 明子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 准教授 (50535739)
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研究分担者 |
石原 哲郎 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60731437) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症 / 高齢社会 / コンフリクト / 紛争解決 / 当事者 / 和解 |
研究実績の概要 |
認知症当事者、家族の葛藤と和解の事例収集のため、認知症者の家族としてケアをし、また、自身もその後認知症を発症した方に、葛藤と和解ということをキーワードに認知症にかかるライフヒストリーの聞き取り調査を、研究協力者の協力も得ながら行った。 また、これまでいくつかの認知症当事者や認知症者家族への聞き取りから得たことをもとに、共著書(石原明子. 第5章「生と死の現場に立ち現れる和解と赦しー犯罪、ルワンダ、水俣、終末期ケア、認知症をめぐって」『生と死をめぐるディスクール』 荻野蔵平,トビアス・バウアー編著.九州大学出版会)を出版した。また、高齢者に修復的対話を実施している研究者の著書の書評論文を執筆し、掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が、2018年度後半に出産となり産休を挟み、復職し研究は再開したものの、ゼロ歳児への育児に時間がとられ、研究に充分な時間を用いることができなかったため。また、分担研究者も、所属組織が変わり、分担研究者となる資格を喪失し、研究協力者として共同研究に携わる準備は十分にできているが、研究代表者の育児のため、研究協力者への協力依頼も十分に行えなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
産前・産後休暇等により研究期間を延長したため、もともとの計画を1年(あるいは2年)遅らせる形で研究を行っていく。具体的には、認知症当事者、家族、ケア従事者、その他の一般人に、認知症者との葛藤や理解・和解の事例の収集を2020年度に継続する。また、認知症カフェなど当事者か家族等の対話のグループへの調査も予定している。 2020年度は、前半は、研究代表者は育児休業を取得している予定であり、育児休業が明けてから、研究を再開する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者が、2018年度後半に出産となり産休を挟み、復職し研究は再開したものの、ゼロ歳児への育児に時間がとられ、研究に充分な時間を用いることができず、研究の進捗に遅れが生じているため。また、分担研究者も、所属組織が変わり、分担研究者となる資格を喪失し、研究協力者として共同研究に携わる準備は十分にできているが、研究代表者の育児のため、研究協力者への協力依頼も十分に行えなかったため。
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