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2021 年度 実施状況報告書

紛争解決学で読み解く認知症者の対人間葛藤-認知症との共生社会のために

研究課題

研究課題/領域番号 18K18458
研究機関熊本大学

研究代表者

石原 明子  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 准教授 (50535739)

研究分担者 石原 哲郎  東北大学, 医学系研究科, 助教 (60731437) [辞退]
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2024-03-31
キーワード認知症 / 高齢社会 / 紛争解決 / 葛藤 / 当事者 / 認知症と共に生きる
研究実績の概要

本年度は、下記のような内容の研究を行った。
1.当事者へのインタヴューデータの整理:以前より、認知症当事者へのインタヴュー調査を行っていたが、そのインタヴューデータの整理を引き続きおこなった。家族の介護経験を経て、自身がのちの当事者になっていく中で葛藤意識が変化し、また当事者としての公的な発言を求められていく中での葛藤の変容とエンパワメントの体験が語られた。
2.認知症とコンフリクトに関する文献の収集:認知症とコンフリクトに関する文献を収集するため、文献検索サイト等を用いて、認知症×関連ワード(conflict, dilemma, 葛藤、など)をキーワードとする文献の検索を行い、先行研究において、どのような葛藤の側面が研究されてきているのかを整理を試みた。
3.紛争解決・平和構築学の視点からの認知症疾患の見方についての整理と研究報告:石原明子、「紛争解決学から認知症を見る―コンフリクトの病としての認知症」日本認知症ケア学会東北ブロック大会特別発表(オンライン)、2021年11月19日:認知症をめぐる人間関係力動は非対称コンフリクトとしての様相をもつということを基軸に、報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本科研を開始後に出産・育児で研究自体に費やすことができる時間が減っていることと、研究協力者(もともとは分担研究者)の異動により研究環境と計画に変化があり、進捗が遅れた。またコロナウィルス感染症対策のために、研究対象・協力機関への訪問が難しい時期がおおく、タイミングが合わず、研究が遅れたという理由もあった。

今後の研究の推進方策

認知症に関わり関心を持つ人たち(当事者、家族、ケアワーカー、その他)などと共に、紛争解決学×認知症の研究会を実践し、両分野の接点を探っていく。また、当事者、家族、ケアワーカーの葛藤経験に関するインタヴュー調査も継続していく。特に高齢者自身やそのケア専門職の方々は、コロナウィルス感染症対策のために直接面会が難しいことが多いので、オンラインでのインタヴューや研究会を駆使して行っていく。

次年度使用額が生じた理由

本科研を開始後に出産・育児で研究自体に費やすことができる時間が減っていることと、研究協力者(もともとは分担研究者)の異動により研究環境と計画に変化があり、進捗が遅れた。またコロナウィルス感染症対策のために、研究対象・協力機関への訪問が難しい時期がおおく、タイミングが合わず、研究が遅れた。今年度は、認知症に関わり関心を持つ人たち(当事者、家族、ケアワーカー、その他)などと共に、紛争解決学×認知症の研究会を実践し、両分野の接点を探り、当事者、家族、ケアワーカーの葛藤経験に関するインタヴュー調査も継続していく。そのための人件費・謝金、調査旅費、書籍・論文購入費として研究費を使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 紛争解決学から認知症を見る―コンフリクトの病としての認知症2021

    • 著者名/発表者名
      石原明子
    • 学会等名
      日本認知症ケア学会東北ブロック大会
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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