研究課題/領域番号 |
18K18472
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
土井 剛彦 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 室長 (60589026)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | フレイル |
研究実績の概要 |
「フレイル」は、日本老年医学会の声明によると、従来では「虚弱」や「老衰」などと表現され、加齢に伴う不可逆的な現象としての印象を有していたが、健常と要介護状態の中間と位置づけられ、改善の見込みが残されている、いわば可逆性の状態であるとされている。フレイルは体重減少・活力低下・活動減少・筋力低下・歩行能力低下のなかで3項目が該当した場合と定義される場合が多く、フレイルの予後として、生活機能障害や要介護状態のリスク、さらには死亡リスクに至るまで様々なリスクを上昇させることが多くの研究で明らかにされてきた。しかし、フレイルから改善するための因子は明らかにされておらず、改善因子について明示できれば、健康寿命延伸のための取り組みをより一層推進することと考えられる。そこで、本研究は、高齢者に対し調査を実施し、フレイルの改善に影響を与える因子や活動スタイルを検討することを目的とした。 本年度は、高齢者を対象に身体的フレイル(体重減少:6ヶ月間で2~3kg以上の体重減少がある、活力低下:(ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする、活動減少:軽い運動・体操や定期的な運動・スポーツをいずれも行っていない、筋力低下:握力を測定し、男性は26kg未満、女性は18kg未満に該当した場合、歩行能力低下:歩行速度を測定し、1.0m/s未満に該当した場合)の測定に加え日常生活における活動の調査を実施した。また、縦断解析を実施するための経時データの収集も実施した。経時データについては、記録型データによる日々の活動や要介護状態に関する情報を扱い、それらの収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、高齢者に対する調査ならびに経時データの取得が予定通り行えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は継続して経時データを収集ならびに縦断調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初計画していた補助員の採用において難渋し、次年度に継続して実施することとした。
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