研究課題/領域番号 |
18K18480
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
出口 康夫 京都大学, 文学研究科, 教授 (20314073)
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研究分担者 |
喜多 千草 京都大学, 文学研究科, 教授 (10362419)
本田 康二郎 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (40410302)
神崎 宣次 南山大学, 国際教養学部, 教授 (50422910)
眞嶋 俊造 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (50447059)
大西 琢朗 京都大学, 人社未来形発信ユニット, 特定准教授 (50773529)
伊勢田 哲治 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80324367)
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 教授 (40505260)
久木田 水生 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (10648869)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | 軍事研究 / デュアルユース |
研究実績の概要 |
2020年度は、最終成果報告となる『軍事研究を哲学する』の執筆を中心に、研究を進めてきた。新型コロナ感染症の影響で全体研究会が開催できないなど様々な影響を受けたが、オンラインによる打合せやメールでの意見交換を頻繁に行い、『軍事研究を哲学する』の原稿が出揃い、21年中の刊行に見通しが立った。 執筆と並行して、過去の全体研究会において幾度となく議論し、かつ意見が百出し合意できなかった、キー概念である「デュアルユース概念」について、執筆者のあいだで最大公約的な合意に至った。各人の執筆内容と整合的かつ包摂できる概念として、デュアルユース概念を、「軍民デュアルユース」と「善悪デュアルユース」とに区分することで合意することができた。この二つのデュアルユース概念についての合意は、研究の動機も方向性も異なる執筆内容を、『軍事研究を哲学する』という一冊の書籍として一貫性を組み込むうえで、重要な成果であった。 20年度は全体研究会を開催できず、また研究の中間報告を兼ねた応用哲学会でのワークショップ2つも、予稿集刊行をもって開催と見なす擬制措置となり、研究が停滞したことは否めない。にもかかわらず、執筆に伴う意見交換、ならびに研究参加者個々人の研究報告などにより、一定の成果を上げることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナ感染症の影響で研究遂行に遅れが生じ、研究期間をさらに一年延長したが、最終成果報告となる『軍事研究を哲学する』の原稿は出揃っており、研究目的達成の目途はついている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、最終成果となる『軍事研究を哲学する』の編集・校正作業に取り組んでおり、21年度内に刊行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の蔓延に伴い、研究が停滞したため、予定通りの支出ができなかった。一年間の延長に伴い、2021年度は当初計画通り支出の予定である。
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