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2018 年度 実施状況報告書

映画学と認知心理学を融合した映像表現と視覚的注意に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18482
研究機関神戸大学

研究代表者

板倉 史明  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20415623)

研究分担者 松本 絵理子  神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (00403212)
橋本 英治  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50218418)
山本 忠宏  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助教 (60441375)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
キーワード映画 / アイトラッキング / 映像 / メディア / 眼球運動 / 注意
研究実績の概要

本年度は映画学および認知心理学におけるアイトラッキングを活用した先行研究文献を収集し、その課題や問題点を確認するとともに、共同研究者の松本氏が現在保有しているアイトラッカー機材を活用して、試行的な実験を実施した。また愛媛大で眼球運動の専門家と意見交換し、本プロジェクトにもっとも適したアイトラッカーやソフトウェアについて検討することができた。次年度は適切なアイトラッカーおよびソフトウェアを購入し、映画作品の場面を使ったアイトラッキングの実験を開始する予定である。具体的には映画監督の演出(フレームの中のすべての要素をコントロールすること)が、実際の映画観客の視線移動とどのようにかかわっているのかを実証的に解明する実験である。これまで研究代表者は小津安二郎監督作品『彼岸花』(1958)のある場面において、実際に観客が背景に意図的に配置されている3人の通行人を見るのか(あるいは通行人を認識していたか)を実験したことがあるが、次年度はさらに実験対象とする場面を増やすとともに、比較対象として同じ映像で異なる条件の映像を作成し、実験の精度を高めたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初はアイトラッカーを購入して実験の計画を具体的に進める予定であったが、予想以上に事前の調査が必要で、本プロジェクトに適切なトラッカーを選定することに時間がかかってしまった。A社の担当者からカタログなどを取り寄せ、比較検討し、アイトラッキングの専門家に、アイトラッカー選定の際の判断基準などをお聞きした。ただ拙速に判断して使えない本プロジェクトの研究目的に合わない機材を購入するよりは、しっかり時間をかけて納得したうえで購入したほうがよいと判断し、当初予定していた今年度のアイトラッカー購入を延期する判断を行った。

今後の研究の推進方策

本年度末までに十分な情報収集を行ったので、次年度すぐにアイトラッカーを購入し、実験を開始する予定である。そのため、最終年度である次年度には、当初の研究計画通りに進めることができる。

次年度使用額が生じた理由

初年度にアイトラッカーを選定して購入する予定であったが、しっかりと選定するための資料調査や聞き取り調査を実施し、予想以上に時間がかかってしまったため、次年度にアイトラッカー購入を延期することになったのが理由である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 映画における恐怖表現2018

    • 著者名/発表者名
      板倉史明
    • 学会等名
      日本心理学会第78回大会

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公開日: 2019-12-27  

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