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2018 年度 実施状況報告書

都市再生における編集型アーバンデザイン「アーバンカタリスト」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18485
研究機関九州大学

研究代表者

藍谷 鋼一郎  九州大学, 人間環境学研究院, 学術共同研究員 (50567336)

研究分担者 末廣 香織  九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (80264092)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワードアーバン・カタリスト / 都市再生
研究実績の概要

本年度(平成31年3月31日まで)における研究実績は、以下のとおりである。
1.スペインにおけるバルセロナおよびビルバオの自治体に対するヒヤリング調査の実施:オリンピックを契機とした都市改造について、バルセロナ市都市局、都市再生機構に対するヒヤリング調査を実施し、都市改造の変遷における情報を入手した。さらに、ビルバオの都市再生について、ビルバオ市都市局に対するヒヤリング調査を実施し、都市再生に関する戦略、再生効果における最新情報を入手した。
2.米国テキサス州におけるヒヤリング調査の実施およびに関する資料の収集:調査対象都市とするテキサス州ダラス市にあるクライド・ワレン公園について、設計を担当したOBJ Landscape Architectureおよび、運営者のWoodall Rodgers Park Foundationに対するヒヤリング調査を実施し、都市計画関連資料の収集をおこなった。現地調査において収集した建設方法、運営方法、都市再生効果について、分析をおこなうとともに、環境配慮に関する大学の方針や取組みについて明らかにした。なお、内容については、全米における建築教育機関ACSA (Association of Collegiate Schools of Architecture)における国際会議で発表し、Proceedingsに掲載済みである。
3.国内のアートを起爆剤とする都市再生に関する調査(現地調査と再生に関するメカニズムを明らかにするための情報収集および分析):国内におけるアートを起爆剤とする都市再生に関する事例として、福武財団が推進する直島、犬島、豊島などにおける一連のアートおよび建築を媒介としたインターベンションについて、現地調査や関係機関とのヒヤリング調査を実施し、計画組織の位置付けや構成の特徴と都市および地域と連携についての意識や活動実態について把握した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度(平成31年3月31日まで)における研究実績は、以下のとおりである。
1.スペインにおけるバルセロナおよびビルバオの自治体に対するヒヤリング調査の実施:オリンピックを契機とした都市改造について、バルセロナ市都市局、都市再生機構に対するヒヤリング調査を実施し、都市改造の変遷における情報を入手した。さらに、ビルバオの都市再生について、ビルバオ市都市局に対するヒヤリング調査を実施し、都市再生に関する戦略、再生効果における最新情報を入手した。
2.米国テキサス州におけるヒヤリング調査の実施およびに関する資料の収集:調査対象都市とするテキサス州ダラス市にあるクライド・ワレン公園について、設計を担当したOBJ Landscape Architectureおよび、運営者のWoodall Rodgers Park Foundationに対するヒヤリング調査を実施し、都市計画関連資料の収集をおこなった。現地調査において収集した建設方法、運営方法、都市再生効果について、分析をおこなうとともに、環境配慮に関する大学の方針や取組みについて明らかにした。なお、内容については、全米における建築教育機関ACSA (Association of Collegiate Schools of Architecture)における国際会議で発表し、Proceedingsに掲載済みである。
3.国内のアートを起爆剤とする都市再生に関する調査(現地調査と再生に関するメカニズムを明らかにするための情報収集および分析):国内におけるアートを起爆剤とする都市再生に関する事例として、福武財団が推進する直島、犬島、豊島などにおける一連のアートおよび建築を媒介としたインターベンションについて、現地調査や関係機関とのヒヤリング調査を実施し、計画組織の位置付けや構成の特徴と都市および地域と連携についての意識や活動実態について把握した。

今後の研究の推進方策

本年度(令和2年3月31日まで)における研究の推進方策は、以下のとおりである。
1.ノルウェーにおけるオスロ市およびドイツにおけるハンブルグ市の自治体に対するヒヤリング調査の実施。さらに、現地調査を実施し、都市再生に関する戦略、再生効果における最新情報を入手する。
2. オーストラリアにおけるシドニー市の自治体に対するヒヤリング調査の実施。オリンピックを契機とした都市改造について、シドニー市都市局、都市再生機構に対するヒヤリング調査を実施し、都市改造の変遷における情報を入手する。さらに、現地調査を実施し、都市再生に関する戦略、再生効果における最新情報を入手する。
3.昨年度から今年度に収集した研究資料の分析。スペイン・バルセロナにおけるオリンピックを契機とした都市改造、同様にシドニーの事例、また、ビルバオにおける文化施設をカタリストとした都市再生、同様にノルウェー、ハンブルグの事例、直島・犬島・豊島の事例に関して収集した情報を分析することで都市再生の兆候やメカニズムを明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

研究機関の移動など不測の事態が生じた為(実際の移動は令和元年以降の5月以降)、研究に関する機材・備品の購入を令和元年5月以降に購入・整備することとした。
また、研究責任者の研究機関における出張時に、昨年度に実施予定であったヒヤリング調査や現地調査をすることができ、海外調査費および国内調査費の使用を抑えることができた。そのため、今年度、前回の調査により得た情報をもとに分析を進め、そこで浮き上がった課題を追求するために再び、関係機関でのヒヤリング調査、および現地調査を予定している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Sustainable Design Camp as a Platform to apply the Principles of Editing Urban Design to the City’s Strategic Plan2019

    • 著者名/発表者名
      Aitani, K.
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Science and Sustainable Development (ESSD)

      巻: Vol 4, Issue #1 ページ: 22-30

    • 査読あり
  • [学会発表] The Impact of Art Museum to Regenerate the Declining Urban Center2019

    • 著者名/発表者名
      Aitani, K.
    • 学会等名
      S.ARCH 2019 The 6th International Conference on Architecture and Built Environment with Architecture AWARDs
    • 国際学会
  • [学会発表] Sustainable Design Camp as a Platform to apply the Principles of Editing Urban Design to the City’s Strategic Plan2018

    • 著者名/発表者名
      Aitani, K.
    • 学会等名
      “Urban Regeneration and Sustainability” (URS)
    • 国際学会
  • [学会発表] Economic Impact Generated by the Public Open Space: Case Study of Klyde Warren Park2018

    • 著者名/発表者名
      Aitani, K.
    • 学会等名
      Association of Collegiate Schools of Architecture (ACSA)
    • 国際学会
  • [図書] アーバン・カタリスト2018

    • 著者名/発表者名
      藍谷 鋼一郎
    • 総ページ数
      234
    • 出版者
      彰国社
    • ISBN
      978-4395320998

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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