本研究は、クリック子音を豊富に持つグイ語における音韻獲得のプロセスを解明することを目的とする。ボツワナ共和国での現地調査により幼児のクリック子音獲得の一次資料を収集した。コロナ禍の影響で一部の調査は遅延したが、東京滞在中の母語話者の協力によりデータ分析を進めることができた。コロナの5類感染症への移行により、最終年度には現地調査も再開でき、さらにデータ収集を進めることができた。研究期間全体を通じて、クリック子音の獲得パタンに関する新たな知見を得るとともに、識字教育への応用も探求した。本研究の成果は、音韻獲得理論の発展に寄与するものであり、今後のさらなる研究発展が期待される。
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