研究課題/領域番号 |
18K18502
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
高山 善行 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (90206897)
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研究分担者 |
西 耕生 愛媛大学, 法文学部, 教授 (30259452)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | 文法史 / 潜伏疑問文 / 名詞句 |
研究実績の概要 |
今年度は研究期間の最終年度であり、データ分析の結果を報告書の形でまとめ、公表することを目標とする。コロナ禍により、研究に様々な不便が生じることとなったが、その条件下で下記の研究をおこなった。 まず、研究打ち合わせ会議は、遠隔形式で2回、対面形式で2回実施した。遠隔形式の2回で、コロナ禍での研究活動方法について協議し、少人数でもあることから、感染対策を行った上で、対面形式で会議を行うことにした。あらかじめ、用例データを送付し、それらに目を通してから対面で具体的な検討をおこなった。 調査データは、中古前期、中期作品を資料とするものであり、述語「知らず」に対応する名詞句を集めたものである。本研究の目的は、古代語名詞句の記述であるから、まず指示性名詞句、非指示性名詞句の両方を収集し、文法的特徴や意味解釈によって分類した。なお、「数知らず」のように慣用化しているものについては、分析対象から除外している。そのなかから、変項名詞句を抽出し、潜伏疑問文と認定できる例を確定した。対面会議の1回目は、事実の確認に重点を置いた。さらに、対面第2回会議では、基本事項の確認として、現代語を対象として西山理論の再確認をおこなった。また、研究期間延長に伴う研究活動のタイムスケジュール、予算の執行についても協議した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による出張制限や緊急事態宣言による図書館の休館等により、文献調査や研究打ち合わせが予定通り出来ていない。また、遠隔授業対応、入試出題業務の加重により、データ分析にも遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
研究内容の大きな変更は必要ないが、今後、研究成果をまとめる作業の時間が必要となる。研究期間の8月末までの延長が認められたので、これから研究報告書を仕上げるべく、遠隔会議もしくは対面会議によって検討を進め、遅れをとりもどす予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究期間の延長が認められたため。残額は、研究成果報告書の刊行と対面形式会議の出張旅費、事務用品購入に使用する予定である。
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