研究課題
挑戦的研究(萌芽)
「四方四季」と異界研究―室町文芸を中心にをテーマとして、室町文芸の成立を東アジアの文化圏の中の日本の文化と捉える研究を実行した。その目的は、日本文化の発祥が孤立して行われるものではなく、近隣の国の文化と絶えず、相互に影響を与えていると考えたからである。そこで、植物・食物の文化に注目し、その表象が異界表現にも表れていることを日中比較を通して実行し、日本文化の特徴を考察した。
中世文学
室町文芸を考察することで、『酔いの文化史―儀礼から病まで』、『六条葵上物語』からみる室町後期の擬人化された物語」、「米と酒や食物―韓国と日本の比較を通して」などの執筆や室町時代の飢饉とその対策」(フランス)「植物の擬人化・中国と日本の比較を通して」(國學院大學)、「日本文学と古本研究」(ブラジル)、「古記録に描かれた絵画から室町時代を読み解く」(愛知県額田郡幸田町 )など講演も多く行った。