研究課題/領域番号 |
18K18508
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
石田 栄美 九州大学, 附属図書館, 准教授 (50364815)
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研究分担者 |
中藤 哲也 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (20253502)
畑埜 晃平 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (60404026)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | 研究データ管理 / 研究データサービス / オープンデータ |
研究実績の概要 |
オープンデータの重要な要素の一つである研究データサービスを大学において実施することが検討され始めている。今年度は、大学における研究データ管理、および研究データサービスの提供に関する検討を行った。大学において研究データ管理を行うには、システム的な基盤、制度的な基盤、人的基盤を整備することが必要であるが、これらについての検討を行った。その一環として、2020年11月に開催された図書館総合展のフォーラム「誰がやる?研究データ管理サービス」において、「九州大学で実施した研究データサービスに関するイベントの経緯とねらい」と題した講演を行った。研究データサービスに関する専門的人材の育成の必要性や大学における研究データサービスに関して日本型モデルの構築の必要性について述べた。また、ディスカッションにおいては大学の他組織との連携が必要であることや研究データ管理支援に必要な知識・スキル等についても議論した。 コロナウイルス感染症拡大のため、貴重書のデジタル化作業を実施することはできなかったが、当初計画していたデータリポジトリに関する今後の方針やメタデータ整備等についての検討を研究分担者と行った。データリポジトリに関しては、すでに貴重書のデジタル画像を附属図書館においてIIIFの形式で公開していることや大規模な研究データ管理の整備の検討が始められていることから、異なるアプローチでデジタルコレクションへのアクセス性を高めることが重要であるという結論に至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究データ管理に関する検討や啓蒙、及び全体の方針に関する再検討などは行っているが、コロナウイルス感染症拡大のため、成果としてまとめることはできず、全体として滞ってしまったことが多い。貴重書のデジタル化作業が行えなかったことや、人の集まるイベントができるかの見通しが立たなかったため企画できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
貴重書のデジタル化については、コロナウイルス感染症がある程度終息すれば、人材を確保し、作業を行う。メタデータの項目の検討については、図書館とも連携しながら、データの収集や、全体の見直しを進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
資料のデジタル化、メタデータの補完等の作業を進める予定であったが、コロナウイルス感染症拡大のため、作業を依頼することができなかった。また、参加した国際会議もオンラインで開催されたため、参加費が低かったことや旅費等を支出する必要がなかったことともあり、次年度使用額が生じた。次年度は、状況が許せば資料のデジタル化、メタデータの補完等の作業を依頼する。
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