研究課題/領域番号 |
18K18513
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
堀田 秀吾 明治大学, 法学部, 専任教授 (70330008)
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研究分担者 |
宮脇 正晴 立命館大学, 法学部, 教授 (70368017)
井上 由里子 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (60232568)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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キーワード | 商標 / 枯渇 / 言語学 / 法言語学 / 検索システム / 地名 |
研究実績の概要 |
令和元年度は、①本研究独自の商標検索インターフェスを用いてデータ収集、②年度末に中間報告を兼ねたシンポジウムの開催、および③この分野の先駆けである、ニューヨーク大学のBeebe教授とFromer教授の訪問を通して、彼らが行った同様の研究の大規模調査について詳細な知見を提供してもらうことを主な研究計画として予定していた。しかしながら、外部業者に委託して開発してもらった商標検索インターフェスの実装が大幅に遅れたこと、および新型コロナ感染予防に備えて研究活動が大幅に制限されたこと、この分野の先駆けである、ニューヨーク大学のBeebe教授やFromer教授を訪問することも新型コロナの問題が原因で叶わなかったことから、当初の予定通りに研究を行うことが困難を極めた。しかしながら、研究代表者と研究分担者は、メールやオンライン会議を通じて、研究活動の現状報告と今後の展開について数回議論した。結果、研究の方向性として、まずは枯渇の現状を探る手がかりとして、「色」、「苗字(まずは上位100)」、および「地域団体商標」をターゲットにした商標の登録状況から調査することにした。また、そういったデータをもとにどのような分析を行うか、どのような作業分担体勢で行うかなどについても方向性を決定した。商標検索インターフェスもやっと実装できたことから、アルバイトの作業担当者を導入してすでにそのシステムを使ったデータの収集は開始している。昨年度の業績については、研究代表者および研究分担者は、商標に関する諸問題、諸元に関して口頭による報告を主に研究を展開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上述したように、外部業者に委託して開発してもらった本研究独自の商標検索インターフェスの実装が大幅に遅れたこと、および新型コロナ感染予防に備えて研究活動が大幅に制限されたこと、この分野の先駆けである、ニューヨーク大学のBeebe教授やFromer教授を訪問し、知見の交換をすることも新型コロナの問題が原因で叶わなかったことから、当初の予定通りに研究を行うことが困難を極めた。
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今後の研究の推進方策 |
商標検索インターフェスもやっと実装できたことから、すでにそのシステムを使ったデータの収集は開始している。今後も大勢の人が集まる研究会やシンポジウムの開催が難しくなることが予想されるため、もし実現できなかった場合は、その分をリモートでも作業ができる検索システムを使ったデータ収集に資金と人的資源を集中して、「色」、「苗字」、および「地域団体商標」だけでなく、より多くのカテゴリーにおける枯渇の状況を調査する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
外部業者に委託して開発してもらった本研究独自の商標検索インターフェスの実装が大幅に遅れたこと、および新型コロナ感染予防のために作業要員の確保が困難になったこと、集会が制限されたこと、および海外調査が実現できなかったことなどから、研究活動が大幅に制限されたため、研究計画通りの資金活用ができなかった。今後は、シンポジウムの開催や海外出張などは制限されることが予想されるが、その分、アルバイト作業者を増員し、検索対象を「色」「苗字」「地域団体商標」以外にも拡大することにしたい。より多くのカテゴリーにおける言語資源の枯渇状況を調べることは、元々の研究目的に照らしても有益なことである。
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