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2018 年度 実施状況報告書

オノマトペを用いた共感覚的表現処理の神経基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K18520
研究機関国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)

研究代表者

遠藤 智美 (水落智美)  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 脳機能系障害研究部, 流動研究員 (90568859)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワードオノマトペ / 感覚統合 / MRI
研究実績の概要

本年度は脳機能計測実験に用いる刺激語の選定を実施した。
本研究計画は、多感覚統合処理時の脳内基盤を検討するために、当初は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5感全てに関するオノマトペを用いる予定であった。しかし、先行文献を調べると味覚については日本語オノマトペでは食感など口内感覚を示すものが多く、「甘い」、「苦い」という形容詞のような味覚そのものを直接的に表現するオノマトペが少ないことがわかった。同様に、嗅覚についても日本語オノマトペでは、「臭い」という形容詞のような嗅覚そのものを直接的に表現するオノマトペが少ないことがわかった。このため、味覚と嗅覚については本研究の対象から除外した。
残りの視覚、聴覚、触覚の3つの感覚に対して、共感覚表現を調べた先行研究を基にしてそれぞれの感覚と関連する計34種のオノマトペを選定した。しかし、内訳が視覚10種、聴覚8種に対し、触覚16種と感覚間で偏りが生じているため、単語親密度などを参考に視覚、聴覚についての追加の候補語を選定している。
また、当初はオノマトペについてのみを刺激に用いる予定であったが、右半球でも処理が行われるオノマトペと、左半球で優位に処理が行われる形容詞でも差が認められる可能性が考えられる。このため、形容詞についても視覚、聴覚、触覚の3つの感覚と関連する語を、オノマトペと同数になるよう選定して、共感覚表現時の脳内処理にオノマトペと形容詞で差異が認められるかも検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

感覚を表現するオノマトペはあるものの、感覚ごとに数の偏りが見られ刺激語の選定に時間がかかっているため。

今後の研究の推進方策

感覚ごとの数の偏りがなくなるように刺激語の選定し、刺激作成が終了次第、脳機能計測を開始する。

次年度使用額が生じた理由

本年度は刺激語選定に時間が生じたため、実験を開始することができなかったため被験者への謝金や実験に関する消耗品、データ解析のためのソフトなどの購入を行わなかったので次年度使用額が生じた。刺激を作成次第、実験を実施するため、実験実施にかかる上記の費用に使用する。

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公開日: 2019-12-27  

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