研究課題/領域番号 |
18K18541
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
宮脇 幸生 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (60174223)
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研究分担者 |
戸田 真紀子 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (40248183)
宮地 歌織 佐賀大学, 芸術地域デザイン学部, 客員研究員 (40547999)
中村 香子 東洋大学, 国際学部, 准教授 (60467420)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | 女性器切除 / 女子割礼 / FGM / FGC / 順応的ガバナンス / アフリカ |
研究実績の概要 |
研究代表者・研究分担者共通の実績としては、以下のとおりである。本年度はコロナの流行のために海外調査を行うことはできなかった。しかしZOOMによって研究会を開催し、情報交換に努めた。また研究協力者たちとともに研究テーマである女性器切除に関する編著『グローバル・ディスコースと女性の身体 アフリカの女性器切除とローカル社会の多様性』(晃洋書房)を出版した。また研究会のホームページを作成し、研究状況を閲覧できるようにした。 個別の実績としては、以下のとおりである。研究代表者の宮脇は、『「アフリカ潜在力」と現代世界の困難の克服:人類の未来を展望する総合的地域研究』の研究会で、FGM/Cに関する近年の医学的研究の結果について報告を行なった。研究分担者の戸田は、FGMと家父長制を関連させた研究の延長として、日本の家父長制についてのコメントを行い、それが毎日新聞に掲載された(大治朋子「火論」『毎日新聞』2021年2月9日)。また「日本平和学会」で学会報告をした。研究分担者の中村は、「立教大学史学会」で報告を行なった。研究分担者の宮地と研究協力者の林は、これまでの成果を国際学会(APコンフェレンス)にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度はコロナ禍のために、アフリカにおける現地調査を行うことができなかった。研究会を行い、さらにこれまで収集したデータにもとづき、女性器切除に関する書籍の出版を行なったが、当初の目的であった女性器切除廃絶における順応的ガバナンスの応用というところまでは、研究を深めることはできず、1年間の期間延長をすることにした。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度はコロナの状況をみつつ、現地調査を行うことを目標とする。だが現在アフリカの状況は思わしくないために、現地調査が可能であるか否かは、不透明な状況である。もし現地調査が不可能ならば、これまでに女性器切除に関して出版された内外の研究に関するデータベースを作成することも考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの流行のため2020年度は海外調査を行うことができず、そのための旅費を次年度に繰り越すことにした。
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