研究課題/領域番号 |
18K18545
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
渡部 展也 中部大学, 人文学部, 准教授 (10365497)
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研究分担者 |
西江 清高 南山大学, 人文学部, 研究員 (10319288)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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キーワード | 地理情報科学 / 考古学 / 地域形成 / ネットワーク / ABS、ABM / GIS / 先史社会 |
研究成果の概要 |
中国南部諸地域では、小規模な集団が散住しながら相互作用的に地域を形成したと考えられ、その理解には、特に動的な地域形成過程の分析が有効と考えられる。GISを用いたTIN分析、LCP分析(交通路推定)の他、Agent Based Simulation(ABS)を用いた動的な相互作用モデルを幾つか構築し、実験を行った。これらを通し、空間構造がエージェント間の情報交換と拡散・蓄積に与える影響の具体的過程の観察が可能となった。また、エージェントがネットワークの全体像についての理解度が地域形成に与える影響など、新たな視点を得ることも出来た。
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自由記述の分野 |
地理情報科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、例えば文化圏とその変化のような形で、包括的な空間の枠組み、断続的な時間変化として捉えられてきた先史社会の地域形成について、空間面の動的変化を分析するための方法論を提案した。特にGISとABSを組み合わせる事で、空間的側面からみた集団形成のメカニズムについて、実験的に条件を様々に組み替えて観察・分析する事が可能となる。予察的ではあるが、特に情報が少なく断片的な先史時代研究において、連続性のある動態を観察するための方法論とその可能性を示したものである。
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