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2022 年度 研究成果報告書

心的ストレスと選好:バイオマーカーを併用した経済実験

研究課題

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研究課題/領域番号 18K18576
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
研究機関関西学院大学

研究代表者

池田 新介  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (70184421)

研究分担者 平田 憲司郎  神戸国際大学, 経済学部, 准教授 (70423209)
犬飼 佳吾  明治学院大学, 経済学部, 准教授 (80706945)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2023-03-31
キーワードストレス / バイオマーカー / 時間選好 / リスク選好 / 時間割引率
研究成果の概要

本研究では、第1に、ラボ実験(参加者150人)で、われわれのストレス課題が主観ストレスを高めると同時に、コルチゾールなどストレスホルモンで計測されるストレス強度を実際に高めることを示した。選好との関連性について有意な結果は得られなかった。第2に、理論的成果として、ストレスとセルフコントロール・選好に関連して、池田(2019)、大竹・犬飼・千田(2019)、およびIkeda and Ojima (2021)を出版した。新型コロナウィルス感染症のストレス下で日本人のリスク態度がどう変化したかをパネル分析で明らかにし、Ikeda, Yamamura, and Tsutsui (2020)にまとめた。

自由記述の分野

経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の経済学では、人びとの選択の基礎にある、時間やリスクに対する選好が遺伝など外生的な要因で決まり変化しないことが前提になっている。これに対して本研究では、そうした選好がストレス要因に依存することを経済実験によって分析し、あわせて理論的な含意を明らかにした点で学術的な意義がある。この知見は、自然災害や負の経済ショックが直接的に被害をもたらすだけではなく、それによるストレスが現在指向性やリスク選好に影響することを通じて広範囲で持続的な影響を人々にもたらすことを意味している。こうした含意に基づいて、災害被害者や低所得階層への社会経済政策を設計するための根拠を提供した点に本研究の社会的意義がある。

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公開日: 2024-01-30  

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