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2023 年度 研究成果報告書

キリスト教主義学校から見る日本人の寛容と洋化-ステークホルダーらの期待と文化資本

研究課題

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研究課題/領域番号 18K18590
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分8:社会学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

後藤 嘉宏  筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (50272208)

研究分担者 大畑 裕嗣  明治大学, 文学部, 専任教授 (10176977)
千 錫烈  関東学院大学, 社会学部, 教授 (10584253)
照山 絢子  筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (10745590)
辻 泰明  筑波大学, 図書館情報メディア系, 客員研究員 (30767421)
藤谷 道夫  慶應義塾大学, 文学部(日吉), 教授 (50212189)
片山 ふみ  聖徳大学, 文学部, 准教授 (80507864)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2024-03-31
キーワードキリスト教主義学校 / 階層上昇 / 階層再生産 / ミッション / ジェンダーバイアス / 設立目的 / 文化資本
研究成果の概要

日本のキリスト教徒は人口比1%前後と僅かであるが、キリスト教学校の人気は根強い。先行研究ではその理由を運命の女性という男性目線から、女子の階層上昇に関連づける。他方本研究は階層上昇には関連づけるが先行研究の男性目線は外した。20年の東京神奈川在住の15~29歳のウェブモニター調査ではキリスト教学校の設立目的の推測等を聞いた。当事者たちは部外者よりミッションを布教という意味よりは神に与えられた使命として解していた。24年のカトリック中高一貫校に通った5名のグループインタビュでは、その人らしく生きることで神から与えられた使命をみつけ、階層上昇を目指す教育方針が定着していることを明らかにした。

自由記述の分野

メディア社会学、社会思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

キリスト教学校の人気に注目した研究は多いが、男性目線で女の園を描くジェンダーバイアスが強い。本研究はジェンダーフリーの社会情勢を承けて、バイアスのない質問紙調査とインタビュ調査を行った。先行研究の佐藤八寿子、井上章一が指摘するキリスト教学校女子の3K(綺麗、金持ち、キリスト)については、本研究ではキリスト教学校の男女問わずにイメージを聞いたため、結果が出なかった。他方キリスト教主義の女子中高において階層上昇志向はあるが、先行業績にある玉の輿的な階層上昇ではなく自分の力でのし上がる階層上昇がそこでは志向されていることを明らかにした。以上の点で本研究の学術的・社会的意義は大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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