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2021 年度 実施状況報告書

セクシュアル・マイノリティにおける高齢期の施設ケア及び老後の不安に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18591
研究機関筑波大学

研究代表者

河野 禎之  筑波大学, 人間系, 助教 (70624667)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2023-03-31
キーワードLGBTQ / セクシュアル・マイノリティ / セクシュアリティ / イメージ
研究実績の概要

LGBT等のセクシュアル・マイノリティにおける(1)高齢期の施設ケアでの課題と、(2)当事者の抱える将来の老後不安について明らかとするため、2021年度はこれまでの予備調査に基づいて作成した質問紙を使用し、医療・福祉領域の実務者500名程度に対して、LGBT等の当事者に関して抱くイメージの現状や医療・福祉領域での接触状況に関する調査を行う予定であった。また、LGBT等の当事者が抱える老後に対する不安や意識について、年代別・セクシュアリティ別に10名程度のインタビュー調査をオンラインで実施する予定であった。
上記の調査のうち、インタビュー調査については当事者コミュニティの協力も得られ、かつオンラインでの実施に切り替えていたため順調に終えることができた。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大により、医療・福祉領域の実務者へのWeb調査は2021年度内での実施が困難となり、2022年度に延期することとした。
そのほか、昨年度から引き続き、研究協力者の確保のため国内最大のLGBT関連のコンソーシアムであるプライドハウス東京との連携体制を維持し、さまざまな当事者コミュニティとの対話を継続し、研究への引き続きの協力に関する同意を得ることができた。
上記の調査計画の修正及び準備に基づき、2022年度には(1)医療・福祉領域の実務者に対するWeb調査を行うとともに、より多くの情報を得る必要が生じた(2)オンラインでの年代別・セクシュアリティ別の追加のインタビュー調査の2つの調査の実施と報告を予定しており、そのための研究倫理審査の申請等の準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

COVID-19の影響があり予定されていた調査を延期することになったが、感染予防を前提とした調査計画への修正等は順調に実施できた。

今後の研究の推進方策

感染予防を前提としたオンライン等を活用した調査計画に基づき調査を実施する。調査終了後は速やかに分析を進め、学術雑誌や関係学会等での成果報告を予定している。

次年度使用額が生じた理由

2022年度には、2021年度に計画していたが新型コロナウイルス感染症の感染拡大により実施が困難となった(1)医療・福祉領域の実務者に対するWeb調査を中心に、(2)オンラインでの年代別・セクシュアリティ別のインタビュー調査の追加分を実施予定である。これらの研究のために使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] D&Iの実現とその先に向けた学びを―筑波大学インクルーシブ・リーダーズ・カレッジの取り組み2022

    • 著者名/発表者名
      河野禎之
    • 雑誌名

      月間経団連

      巻: 2 ページ: 24-25

  • [雑誌論文] セクシュアル・マイノリティ概論2021

    • 著者名/発表者名
      河野禎之
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 32(5) ページ: 505-511

  • [学会発表] インクルーシブ社会を実現するための人材開発:ポスト・コロナ時代に大学が果たせる役割とは2021

    • 著者名/発表者名
      河野禎之
    • 学会等名
      筑波会議2021
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 「自分以外の存在」尊重(茨城新聞「茨城論壇」)2022

    • 著者名/発表者名
      河野禎之
    • 総ページ数
      1
    • 出版者
      茨城新聞

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公開日: 2022-12-28  

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