本研究はWeb上のビッグデータを対象に計量書誌学的解析を行うことにより,これまでは捉えきれなかった学術・研究の変遷をある程度の解像度(精度)で捉える手法が構築できた点で意義があると考える.また同じ学術情報でも出典により異なる変遷を辿ることが知られた.これらの成果は科学・技術史上の観点から,現代の科学・技術の変化を期間と項目・領域で捉え,さらに他の学術情報との連関により未来に向けた新たな研究トピックスの創出に繋がった.トピックスは持続可能な社会やスマート社会に関するものが選ばれ,いくつかの具体的な研究を進めて一定の結果を得,国際学術雑誌に発表することで新たな研究領域の発信を行うことができた.
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