2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る海外渡航の制限のために、英国やフランスに研究代表者が渡航することができなかった。しかし、2021年5月から7月、8月から10月、2022年1月から3月は、研究代表者がフランスのストラスブールに滞在し、ストラスブール医学部精神科のセクター医療で研究代表者自身が訪問診療を行い、臨床的な有用性を再確認することができた。以上の予定の中には、訪問診療の中で臨床的な有用性を確認するなど、オンラインに切り替えることのできないものも多かった。 一方、名古屋大学のひきこもりの診療録から、さらに、作成した尺度で評価した得点、年齢、性別、学年、精神医学的診断、ひきこもりの期間、生活状況、学業や仕事など社会参加の状況、社会的交流の状況、インターネットやゲームの没入の程度を抽出し、研究データの論文の作成については、日本に留まりながらもオンラインで研究協力者であるグラスゴー大学のHamish McLeod氏とMaki Rooksby氏らと行うことができ、海外の学術専門誌に投稿する直前の状態まで準備が整った。
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