研究課題
本研究では、レーザーエレクトロスピニング(LES)とその後の延伸プロセスによってポリエチレンテレフタレートウェブを作製し、得られたウェブの構造および物性について評価した。その結果、伸長倍率3倍以上でナノファイバーからなるウェブの作製に成功した。また結晶構造を調べた結果、一軸延伸の場合では延伸軸方向に結晶配向が確認されたのに対し、同時等二軸延伸では等方的な配向結晶化が起こることが明らかになり、高強度・高弾性率化およびその他の新機能化に関する指針が得られた。.
2: おおむね順調に進展している
ポリエチレンテレフタレートに関し、LES後に延伸を加えることで、細径化と配向結晶化の促進させる有効なプロセス条件抽出に関する成果が得られた。今後は、得られるシート状ナノテキスタイルの各種機能についてより詳細に評価し、プロセス条件との関係について検討する。
H30年度の成果をもとに、ポリエチレンテレフタレートについてLESと延伸を施し、得られるシート状ナノテキスタイルの力学特性や構造についてより詳細に調査し、プロセス条件にフィードバックさせ、最適化と機能探索を図る予定である。
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