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2019 年度 実績報告書

シェルター用衣服への応用を目指した超軽量・高強度ナノテキスタイルの創製

研究課題

研究課題/領域番号 18K18600
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

高崎 緑  京都工芸繊維大学, 材料化学系, 准教授 (00402149)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2020-03-31
キーワードナノファイバー
研究実績の概要

本研究では,レーザーエレクトロスピニング(LES) とその後の一軸・二軸伸長プロセスによってポリエチレンテレフタレート(PET)ウェブの作製を試み,得られたウェブの構造および物性について評価し, 特にウェブを構成する繊維の配向特性について検討した.
SEM画像からPETウェブ中の繊維の配向角分布を解析した結果,幅拘束一軸伸長試料(伸長倍率MD×TD = 4 × 1)において,MD方向に繊維が配向していることが確認でき,伸長倍率の増加にともない明瞭となった.一方,等二軸伸長試料(伸長倍率MD×TD = 4 × 4)では,繊維の配向性はみられず,ウェブの面方向において等方性を示した.また,ウェブについて引張試験をおこなった結果,繊維配向の割合が高い方向でヤング率および引張強度も高くなる傾向を示した.
本成果から,LES後のウェブについて一軸または二軸伸長と熱処理を施すことにより,ウェブの繊維径,結晶性,結晶配向性,ヤング率等の諸物性を制御することができ,超軽量・高強度ナノテキスタイルのシェルター用衣服への応用化のための指針が得られた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] レーザーエレクトロスピニングおよび一軸・二軸伸長プロセス によって作製したPETナノ繊維ウェブ中の繊維配向2020

    • 著者名/発表者名
      髙﨑緑,徳田智己,小林治樹,田中克史, 宝田亘,鞠谷雄士
    • 学会等名
      2020年繊維学会年次大会
  • [学会発表] Structure and Properties of Poly(ethylene terephthalate) Fiber Webs Prepared through Laser-Electrospinning and Subsequent Planar or Biaxial Stretching Process2019

    • 著者名/発表者名
      Midori Takasaki, Tomoki Tokuda, Haruki Kobayashi, Katsufumi Tanaka, Wataru Takarada, and Takeshi Kikutani
    • 学会等名
      The Fiber Society Fall 2019 Conference
    • 国際学会
  • [図書] ナノファイバーの製造・加工技術と応用事例 第2章 エレクトロスピニング法によるナノファイバー不織布の製造技術  第2節 溶媒フリーなエレクトロスピニング法によるナノファイバーの製造2019

    • 著者名/発表者名
      髙﨑緑, 田中克史, 小林治樹
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      株式会社情報技術協会

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公開日: 2021-01-27  

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