研究課題/領域番号 |
18K18613
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
桜井 政成 立命館大学, 政策科学部, 教授 (90425009)
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研究分担者 |
秋吉 恵 立命館大学, 共通教育推進機構, 教授 (00580680)
桜井 良太 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00749856)
菅 磨志保 関西大学, 社会安全学部, 准教授 (60360848)
富永 京子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (70750008)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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キーワード | 受援力 / コミュニティ / ボランティア / サードプレイス / 孤独 / 幸福感 |
研究成果の概要 |
まず、キーパーソン調査やアクションリサーチの実施等によって、受援力とは多様な社会構造的な要因によってコミュニティに形成されるものと仮定できることを整理した。次に本研究ではそうした要因における援助要請抵抗感に着目し、それを払拭するためにサードプレイスの影響を明らかにしようとした。しかしながらサードプレイスは援助要請抵抗感とは直接関係をしていなかった。ただし援助要請抵抗感もサードプレイスも孤独感と生活満足度とは関連をしており、異なった影響を与えると想定される。想定外の結果ではあるが、サードプレイスのコミュニティへの意義は一定明らかとなったことは学術的にも実践的にも示唆がある本研究の成果と言える。
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
まず、受援力に影響を及ぼす社会構造的要因の整理したことは、今後、それを明らかにするうえで、多面的に分析を行っていくための基礎的かつ仮説的な分析枠組みを提供したことが学術的意義の一つである。またそれを今後明らかにしていくことで、総合的にコミュニティの受援力に与える影響を把握するとともに、それを高める方策を明らかにしていけるなどの社会的意義も想定される。くわえてコミュニティにおけるサードプレイスの意義と限界も明らかにしたことも、学術的および社会的意義として述べることができる。サードプレイスは援助要請抵抗感の払拭には繋がらがないが、孤独感軽減と生活満足向上に寄与する可能性が明らかにされた。
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