教師にとって「みえる」ことは授業改善の基盤と言え、その教師のみえを対象化し、力量向上につなげることが重要である。2000年代後半に入り、調査機器の小型化やウェアラブル化が進んだことにより、授業者自身の視線を解明したり、リフレクションに援用したりする研究が行われてきている。しかし、教師の「みえ」をいかに教師や教師集団の力量向上につなげていくための方法論の確立やプログラム化は今後の課題となっていた。本研究は、伝統芸能におけるわざの伝承システムをふまえ、教師相互の授業の「みえ」を共感・共有することを基盤とした教師教育プログラムを開発・試行・評価した。その成果について、学会や論文として発表を行った。
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