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2018 年度 実施状況報告書

多様な言語文化背景をもつ子どもたちの教科学習支援を目的としたメタファー研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18641
研究機関名古屋大学

研究代表者

鷲見 幸美  名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (50340211)

研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード日本語教育 / 認知言語学 / メタファー / 語彙 / 教科書 / 教科学習 / 子ども / 小学校
研究実績の概要

2018年度は、研究課題に取り組む初年度であり、まず、これまでに発表されている概念メタファーのリスト(英語・日本語)、概念メタファー研究(日本語)のレビューを行った。当初は、既存のリスト・先行研究に照らして、教科書からメタファー表現を収集し、概念メタファーを特定していくという計画を立てていたが、リスト・先行研究には用例の恣意性や網羅性の欠如といった問題があることから、リストに囚われず、できる限り網羅的・客観的に教科書からメタファー表現を拾い出していくこととした。調査対象教科書として、外国人児童生徒在籍数が全国で最も多い愛知県の中で、平成30年度に最も多くの地区で使用されている小学校・中学校の各学年・各教科の教科書46冊を入手した。
方針転換により、メタファー表現の網羅的、客観的抽出のためには、複数の抽出者によって慎重に調査を進める必要があると判断し、研究協力者の協力を得ることにした。また、当初は、小学校1年生を対象とした教科書から、順に学年を上げて調査を進める予定であったが、小学校全教科書の概観、教科書語彙の先行研究を踏まえ、まず予備的に、抽象語彙の増える中学年の社会科の教科書を対象とし、メタファーの認定基準を検討しつつ、調査を行うこととした。
予備的分析として、小学校3・4年生の社会(上・下)からメタファー表現を抽出し、概念メタファーの特定を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2018年度は、当初の予定通りのエフォートを費やすことができず、データ取集・分析の基本方針の確定、本格的な取り組みの開始が遅れた。また、メタファーの認定に想定以上の時間を要した。そのため、予備的分析にとどまり、成果発表に至らなかった。

今後の研究の推進方策

基本的には当初の計画に従って研究を進める。2019年度は、小学校の教科書のメタファー表現の抽出、概念メタファーの分析を完了させ、小学校卒業までに身に付ける必要のある概念メタファーの提示に向けて考察を進める。その成果を国内の研究会・学会で発表する。

次年度使用額が生じた理由

購入予定であったノートパソコンを購入しなかったこと、研究進捗状況の遅れにより、資料のデータ整理にかかる謝金と研究発表のための外国旅費が発生しなかったことが理由である。

資料データ整理の謝金、研究発表のための旅費に充てる。

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公開日: 2019-12-27  

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