研究課題/領域番号 |
18K18642
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
西ノ平 志子 三重大学, 工学研究科, リサーチフェロー (40782660)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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キーワード | 楽器演奏 / 障害者 / 脳性まひ / ギター / リハビリ / モチベーション |
研究実績の概要 |
2020年度は,コロナウィルス感染予防の為,障害者施設での臨床実験の実施が難しいため,2021年度以降に実験ができるよう計画変更し,実験準備をした. 2019年度に作製したギター演奏支援装置2台(ver3,4)について,装置起動時から電源OFF時まで,押圧装置の位置をエンコーダで読み取り,マイクロSDカードに記録する機能を付ける改良をした. 2018年度に作製したギター演奏支援装置1台(ver2)について,基板の破損部分を交換し,装置起動時から電源OFF時まで,押圧装置の位置をエンコーダで読み取り,マイクロSDカードに記録する機能を付ける改良をした. 2020年7月に,岐阜県多治見市にある障害者生活支援施設「おといろアイランド」にて,利用者向けに,ギター演奏支援装置についての説明会を実施した.そこでの装置利用希望者6名に試用実験を実施した.そこで,装置の押圧装置のカバーが被験者がすぐに使える形状となっていなかった.そこで明らかになった問題点をもとに,ギター演奏支援装置の押圧装置のカバーの形状を検討し改良した.2021年3月に改良したものを使って,2回目の試用実験を実施した.その結果,1回目の試用実験では装置を使うことができなかった人でも,簡単に装置を使ってギター演奏できることを確認した. 2021年度に多治見市の施設で長期使用実験をする準備を進めた.具体的には,臨床実験のためのプロトコルを作成した.さらに,ギター演奏支援装置を新たに2台(ver5,6)を作製した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は,コロナウィルス感染予防の為,障害者施設での臨床実験の実施が難しいため.実験準備においても,装置の調整などで,被験者と直接やり取りする必要があり,状況を見極めながら進めているため.
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今後の研究の推進方策 |
コロナウィルス感染拡大予防を徹底しながら,5月半ばから被験者や施設と臨床実験を進めていく.途中経過をまとめて,研究会での報告,論文投稿をする.
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は,コロナウィルス感染予防の為,障害者施設での臨床実験の実施が難しく,出張費や実験実施にかかる経費を使用しなかったため.
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