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2020 年度 実績報告書

若年層におけるメンタルヘルス課題の革新的解決手法の構築と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K18643
研究機関京都大学

研究代表者

石見 拓  京都大学, 環境安全保健機構, 教授 (60437291)

研究分担者 上床 輝久  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (20447973)
古川 壽亮  京都大学, 医学研究科, 教授 (90275123)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワードメンタルヘルス / 学生支援 / 認知行動療法 / iCBT / スマートフォン
研究実績の概要

本研究では、既に研究グループがうつ病に対するエビデンスを明らかにしているスマートフォン認知行動療法(CBT)を健康な大学生向けに改良したアプリケーションを用い、5大学、1000名規模の大学生を対象として、完全要因ランダム比較試験を実施した。
CBTを構成する5つの認知・行動スキルの要素(セルフモニタリング、認知再構成、行動活性化、アサーション訓練、構造化問題解決技法)の効果的な組み合わせを明らかにすることによって、大学生のメンタルヘルス増進におけるスマートフォンCBTのエビデンスを創出することを目指した。
修学や就職活動等による心理的課題に直面する大学生活において、ストレスコーピングスキルを学ぶことは精神的なレジリエンスを向上させ、精神疾患を予防する上で大きな役割を果たすと考えられる。比較的コストがかからず、利用しやすいスマートフォンCBTのエビデンスを明らかにすることは、大学における効果的なメンタルヘルス対策の実施と普及の上で重要な意味を持つ。
2020年度は、2020年5月までの参加者データを元にCBTスキルの評価尺度を開発し、その妥当性を明らかにした。また、2020年春及び秋にオンラインを中心とした被験者募集登録を実施し、724名がトライアルに参加し、697名(93%)が主要項目の評価に必要な8週間のプログラムを完遂した。全期間の参加者数は1126名、プログラム完遂者は1045名(93%)となった。
COVID19の影響を受け、被験者募集の形態を大幅に変更せざるを得なかったため、現時点で目標参加者数にわずかながら及んでいない。今後、解析に必要な参加者数の獲得を目指して研究を継続し、2021年度中に結果を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Development and validation of the Cognitive Behavioural Therapy Skills Scale among college students2021

    • 著者名/発表者名
      Sakata Masatsugu、Toyomoto Rie、Yoshida Kazufumi、Luo Yan、Nakagami Yukako、Aoki Shuntaro、Irie Tomonari、Sakano Yuji、Suga Hidemichi、Sumi Michihisa、Muto Takashi、Shiraishi Nao、Sahker Ethan、Uwatoko Teruhisa、Furukawa Toshi A
    • 雑誌名

      Evidence Based Mental Health

      巻: 24 ページ: 70~76

    • DOI

      10.1136/ebmental-2020-300217

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考] 大学生のメンタルヘルス増進のためのスマートフォン認知行動療法の最適化研究:完全要因ランダム化試験

    • URL

      http://ebmh.med.kyoto-u.ac.jp/hct/index.html

  • [備考] レジトレ!トライアル

    • URL

      https://www.hoken.kyoto-u.ac.jp/hct/

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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