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2018 年度 実施状況報告書

市民の科学への参加・支援を加速化するオープンサイエンス・リテラシー教育モデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K18646
研究機関神戸大学

研究代表者

坂本 美紀  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90293729)

研究分担者 山口 悦司  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
伊藤 真之  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (40213087)
松河 秀哉  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (50379111)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワードオープンサイエンス・リテラシー
研究実績の概要

本研究は,科学に対する関心・関与を持続的に保持しながら,科学へ主体的に参加・支援するための資質・能力・態度の総体を「オープンサイエンス・リテラシー」と定義し,近年の学習科学で国際的に注目が集まる「エンゲージメント理論」を応用して,オープンサイエンス・リテラシーの理論化を行うとともに,オープンサイエンス・リテラシーの教育モデルを開発することを目的としている.エンゲージメント理論を科学教育へ応用することで,市民の科学に対する関心・関与を知的行動につなげるための諸要因を体系的に整理するとともに,市民の科学への主体的な参加・支援を促進する教育モデルの開発を目指している.
平成30年度の研究実績については,次の3点であった.(1)オープンサイエンスとしての科学実践に参加・支援を行っている市民の行動・心理のデータを収集した.主として,科学実践に従事する際のコラボレーションに関する会話データを収集した.(2)収集したデータについて量的分析および質的分析を行い,サイエンス・コミュニケーションの観点や学習科学の観点から検討を実施した.これらの分析・検討には,トピックモデルを応用したテキストマイニングの手法を適用した.(3)オープンサイエンス・リテラシー教育の活用できるダイヤローグ型ビデオ教材を開発し,小規模なオープンサイエンスとしての科学実践へ導入し,試行的な評価を行った.平成30年度の研究成果の発表については,研究成果の一部を国際会議(World Conference on Educational Media & Technology + Innovate Learning 2019(EdMedia + Innovate Learning 2019))に投稿し,査読付き発表論文として採択された(発表は次年度の令和元年になる).

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

交付申請書に記載した研究目的は,平成30年度については順調に達成されている.データ収集およびデータ分析も順調であり,教材開発にも試行的に着手できた.研究成果の発表についても,国際会議における審査付き発表論文に採択されることができた.

今後の研究の推進方策

平成31年度以降も,交付申請書に記載の通り,研究を推進する.具体的には,文献資料の収集と国内外の事例に関する実地調査などのほか,市民の科学への主体的な参加・支援を促進する教育モデルの開発,研究実践フィールドにおける実証実験に着手する.研究成果の発表については,国際会議および国内学会における研究発表に加えて,学術論文の作成を行う.

次年度使用額が生じた理由

【理由】研究成果発表が投稿されて採択が決定された段階であり,次年度に成果発表のための旅費を支出しなければならない.また,次年度においても文献資料の収集と国内外の事例に関する実地調査やデータベース化を継続的に実施する必要が生じたため.
【使用計画】物品費(図書費など),調査旅費,成果発表旅費,その他(国際会議参加費)等に使用する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Development and Evaluation of Dialogue-Videos for Socioscientific Issues Based Learning in Elementary Schools2019

    • 著者名/発表者名
      Sayuri Tokura, Etsuji Yamaguchi, Miki Sakamoto, Tomokazu Yamamoto, Shigenori Inagaki, Kazuya Wakabayashi, & Motoaki Matano
    • 学会等名
      EdMedia + Innovate Learning 2019
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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