研究課題
本研究の目的は、東アジア諸国(中国、日本、モンゴル、韓国)と東南アジア諸国(インドネシア、ラオス、ミャンマー)のユネスコスクールとESDの拠点大学が連携し、小・中学校の気候変動教育の教育課程のモデルを開発することである。そこで岡山大学を中心に、参加国のESDの拠点大学で研究チームを組織する。研究期間内に、学校における気候変動教育の教育課程を開発し、児童生徒の気候変動に係るESDコンピテンシーの発達の経年変化を調査・分析する。そして、アジアの参加各国で採用可能で国際的に通用する気候変動教育の教育課程のモデルを提示する。令和元年度(3年目、最終年度)は、 以下の研究を実施した。(1)前年度までに開発した小・中学校理科における気候変動教育の単元と授業について、その成果と課題を明らかにした。これに基づいて、単元と授業を改良し、参加国のユネスコスクール等の小・中学生を対象に再実践・評価した。この単元と授業は、SDG13「気候変動に具体的な対策を」の学習目標(ユネスコ、2017)を参考にして、生徒のシステム思考コンピテンシーや規範的コンピテンシーの育成に重点を置くものであった。(2)参加国での実践と評価を踏まえ、アジアの小・中学校において気候変動教育を教育課程に取り入れるための要件を最終的に明らかにした。(3)研究成果をユネスコスクール等の学校に普及させるために、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)と普及方策について協議を開始した。
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http://ceteesd.ed.okayama-u.ac.jp/