研究課題/領域番号 |
18K18657
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山田 政寛 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (10466831)
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研究分担者 |
合田 美子 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (00433706)
江木 啓訓 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (30422504)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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キーワード | 自己調整学習 / ラーニングアナリティクス / 座席位置 |
研究実績の概要 |
2020年度については、新型コロナウィルス感染症拡大のため、対面授業ができず、物理的空間における座席情報を収集できなかったため、2019年度に収集したデータについて、詳細な分析を行った。具体的には2019年度に行った授業における学習活動データ、自己調整学習意識、成績と座席位置、座席移動頻度との関係性について分析を行った。その結果、座席位置、その移動頻度と自己調整学習意識全体との間には統計的有意な関係性は見られなかったが、自己調整学習意識の中でも自己効力感については座席前方に座る傾向が高い学生の方が統計的有意に高くなることが示された。成績については、総合得点においては座席位置、頻度との統計的有意な関係性は見られなかったが、毎回行われる課題の点数については座席位置前方の学生の方が成績が統計的有意に高いことが示された。 また、他の学習活動については、eBook viewer "BookRoll"における教材における学習行動のデータを利用し、座席位置、座席移動頻度によって差があるか検討を行った。その結果、授業外の学習活動において、座席位置前方の学生については、後方の学生と比較し、次・前ページめくり、マーカー、メモ数など統計的有意に多いことが示された。座席の移動頻度については、授業外において、次・前ページめくり、マーカーなど座席移動頻度が低い学生の方が高いことが示された。
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