研究課題
本研究は、先天性疾患における顔貌の特異性が養育者・患児に与える影響を発達の早期段階から縦断的に調査するとともに、得られた知見による臨床発達心理学 的支援開発を目的として実施されている。これまでに地域産院と治療専門機関である東北大学病院唇顎口蓋裂センター(形成外科・産科。以下、当センター)との ネットワーク構築、ならびに東北地方のCL/CP治療専門機関である当センターにおいて研究代表者を中心に形成外科および産科による検討を経て、仙台市内で産 婦人科開催の市内産科医が一同に集う講演会において、産科医が出生前診断において口唇裂口蓋裂の発見と対応をどのように行っているか意識調査を実施した。 また、支援プログラム開発を視野に、研究代表者が英国St Thomas Hospitalの口唇裂口蓋裂治療チームを短期訪問し、当Hospitalやその関連病院において実施さ れているチームによる多職者連携による医療的・心理学的支援の実際を視察した。また、チームの心理士責任者とミーティングを行って、必要な知見と技法等の 取得をはかった。その後、新型コロナウイルス感染症流行によって2020年度から2022年度まで大学病院での対面での調査や心理学的支援について厳しい感染管理対応が求められる事態がつづいたが、形成外科 医師・看護師との連携の下、部分的に調査を再開した。これまでの調査の知見については2022年度に国際口蓋裂学会にて報告を行った。さらに、2023年度は日本口蓋裂学会等でこれまでの知見を発表した。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 4件)
アルメディア
巻: 27 ページ: 18-20