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2018 年度 実施状況報告書

コミュニケーション能力を高める自然会話教材の高度共有化-共同体の構築に向けて-

研究課題

研究課題/領域番号 18K18685
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

宇佐美 まゆみ  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究領域, 教授 (90255894)

研究分担者 山崎 誠  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (30182489)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
キーワード自然会話 / WEB教材 / コミュニケーション能力 / 会話能力 / 語用論 / 相互作用 / リソースバンク / 共同構築
研究実績の概要

本研究は、Natural Conversation Resource Bank(NCRB)の「教材用」システムの中の「自然会話教材作成支援機能」を用いて、世界各地で日本語教師自らに、現地の状況にあった、実際的な教材を作成してもらうための体制作りを目的としている。
今年度は、「教材作成支援機能」の整備と改訂を中心に行った。また、使いやすさを向上させていくために、世界各地で講演、デモンストレータなどを行い、研究協力者を募った。
NCRB自体は、「研究用」と「教材用」の2つの軸から成るデータベースであるために、「開発研究」を先行して行う必要があり、実際の「教材の試作版」は、世界中で共有・利用してもらうには十分な数とは言えないのが現状であった。本研究では、NCRBの中の「自然会話を素材とする教材」の開発と試作版の作成を集中的に行い、世界中の日本語教育現場で活用し、また、世界各地の日本語教師が教材作成支援システムを利用して、自ら教材を作成できるようにするためにも、まずは、世界各地で「自然会話教材試作版の利用と評価」を行い、その分析を生かして、プラットフォームの開発を進めた。それとともに、NCRBの教材作成支援システムの利用法などの「講習会」なども各地で行い、「世界的教材共有ネットワーク」を拡張・実用化・活性化していく基盤を作った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は、Natural Conversation Resource Bank(NCRB)のプラットフォーム の基礎を構築することが主な目的であったが、それは、実現したため。

今後の研究の推進方策

今後は、コンテンツ(自然会話を素材とする教材)のアップロードを充実させるとともに、「共同構築」のネットワークの体制を構築していく。それがある程度確立すれば、コンテンツが充実するともに、その「評価」を行うことができるからである。

次年度使用額が生じた理由

NCRBのプラットフォームの開発が、予想以上に複雑になっため、プラットフォームの改訂を重視し、各地の協力者へのコンテンツ(教材)作成の依頼を控えたことによる。今年度は、より完成度の高いプラットフォームを活用して、各地の協力者数も増やして、教材の作成を行ってもらう予定である。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 2件、 招待講演 7件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 『総合的会話分析』に基づく研究―『BTSJ日本語自然会話コーパス』と『自然会話リソースバンク(NCRB)』との連携に触れながら―」2019

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 雑誌名

      ヨーロッパ日本語教育第23号

      巻: 23 ページ: -

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 教材作成支援機能を持つ共同構築型WEB教材-NCRB(Natural Conversation Resourse Bank)の展開-」2019

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      南アジア日本語教育国際シンポジウム
    • 国際学会
  • [学会発表] Why should we utilize natural conversation corpus to second language education? : From the viewpoint of usage-based pragmatic analysis.2019

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Usami
    • 学会等名
      The 2019 Hawaii International Conference on Education.
    • 国際学会
  • [学会発表] 「NCRB (Natural Conversation Resource Bank) とは?2018

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      国立国語研究所日本語教師セミナー (海外)
    • 招待講演
  • [学会発表] BTSJ日本語自然会話コーパスとNCRB (Natural Conversation Resource Bank)2018

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      国立国語研究所日本語教師セミナー (海外)
    • 招待講演
  • [学会発表] 共同構築型自然会話を素材とするWEB教材の必要性とNCRB (Natural Conversation Resource Bank) を用いた教材作成法」2018

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      特別講演、コロンビア大学
    • 招待講演
  • [学会発表] なぜ自然会話WEB教材が、学習者の自然なコミュニケーション能力の育成に有効なのか?- 共同構築型自然会話リソース バンク(NCRB)による教材作成のためにー2018

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      特別講演、ニューヨーク大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 共同構築型自然会話を素材とするWEB教材の必要性とNCRB (Natural Conversation Resource Bank) を用いた教材作成法2018

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      特別講演、カリフォルニア大学バークレー校
    • 招待講演
  • [学会発表] 自然会話リソースバンク(NCRB)開発の趣旨と意義2018

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      第2回 会話・談話研究シンポジウム 「日本語教育の新展開 (2) ―自然会話を素材とするWEB教材の可能性―」、国立国語研究所、東京.
    • 招待講演
  • [学会発表] 学習者の自然なコミュニケーション能力の育成のための「自然会話を素材とする共同構築型WEB教材(NCRB)」の意義- NCRBによる教材作成方法の紹介とともに-2018

    • 著者名/発表者名
      宇佐美まゆみ
    • 学会等名
      特別講義、久留米大学
    • 招待講演
  • [備考] 自然会話リソースバンク(NCRB)

    • URL

      http://ncrb.ninjal.ac.jp/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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